削らなくても治る!!(初期ムシバのお話)

ムシバって、全て削って詰めないといけないのでしょうか???

違います(^^)・・・ムシバは、その深さによってC0C4までの5つに分けられます。

このなかで、削らなくてもよいのはC0・・・歯の表面に穴を作る直前の初期ムシバです(^^)



お口の中では、毎日ご飯を食べるたびに

@   ムシバ菌の「うんち」(酸)で歯が溶けて

A   唾液が食べカスを洗い流して

B   さらにカルシウムで歯を修復する・・・ということが繰り返し起こっています。

 

では、なぜムシバになる人とならない人がいるのでしょうか???

それにはいくつか理由があります・・・

@    お口の中にムシバ菌が多い。

A    常に飴をなめたり・ガムをかんだり・缶コーヒーを飲んだり・・・(歯が溶け続けます)

B    歯磨きを毎日しない。(お口が食べカスだらけなので、常に歯が溶け続けます)

C    歯磨きは毎日しているのに・・・(歯磨きのやり方に問題がある)

D    全身疾患があり、薬を飲んでいる。(これは仕方がありません)

・・・など、多数の原因があります。

中でもAの1日中糖分の含まれたものを口に入れ続けている方が、1番ムシバになりやすいようです。

職業で言うと「運転手さん」(眠気防止にガムをかんだり缶コーヒーを飲んだりするので)がダントツです!!!

(缶コーヒーでも一気に飲んでしまえば問題ありませんが、ちびちび飲むとそれだけ糖分が口の中に入る回数が増えるためにムシバになりやすいです。)

それから、「受験生」・・・やはり眠気防止に何かを口にする回数が多くなりますね。

・・・こういった方たちは、飴やガムを「砂糖」ではなく「キシリトール」という代用甘味料が入ったものに変えるだけで、うんとムシバが減っていきます。

また、缶コーヒーは無糖のものにするかお茶にするなどで、かなりのムシバ予防になります。



ムシバと言うと、歯の表面から穴があいて行くイメージがありませんか?

・・・違うんです・・・ムシバは歯の中から始まるんです(^^)

先ずは写真を見てみてください。   一番左は、健康な「歯の表面」の顕微鏡写真です。





お口の中に「食べカス」が残って、ムシバ菌が寄ってきて「酸」を出し始めると歯の表面を一層残して歯が溶けはじめます。(脱灰といいます)・・・歯の表面は、常に「唾液」の中の「カルシウム」をとりこんで、一生懸命に固まろうとしている(再石灰化)ので、なかなか穴があきません。

そして、ここが「歯」にとって運命の分かれ道・・・

ムシバになってしまうのか・・・それとも回復して固まるのか・・・

この再石灰化を助けるものが「フッ素塗布」「歯磨き」「フッ素洗口」なのです(^^)

@   「フッ素」は歯がカルシウムを取り込んで再石灰化を助ける働きがあり。

A   「歯みがき」は食べかすを除去します。

・・・それならば・・・そうです(^^) ムシバはCのうちに発見すれば、削らなくて済むのです!

そのための定期検診・・・定期的にフッ素を塗ることで再石灰化を促進させて、おうちでの歯みがきのときにもフッ素入りの歯磨き粉を選んで使ってくださいね(^^)    


  

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